今日はこの記事の続き
こちらの記事で呼吸や体の感覚、自分の外側ではなく内側に意識を向けることにより、視覚がフワーっと柔らかくなる実験をしていきました。
そしてそれが近年私が踊っている時の視覚の状態だとお伝えしました。
では、踊っている時はいつもいつも呼吸や体の感覚に意識を向け続けているのでしょうか?
私の答えは、ケースバイケースです。
例えば踊りの中で大きなお腹のアクセント等した時は、そのお腹の感覚が大きくなるし、アクセントと一緒呼吸が抜けていき、そうすると次の呼吸がフワーっと入ってくるのを味わっています。
踊っている時に一番使っている五感は
聴覚
です。
以前、五感は今を感じるためにある
と学んだことを書きました。
踊っている最中はこの聴覚を最大に使って、「今」と「自分自身」とのコネクションを深めています。
もうね、めちゃくちゃ耳ダンボですよ。
これは振付を踊っているときも、いくら振付を覚えていても同じです。毎回毎回、その瞬間に聞こえてくる音にフォーカスし反応しています。
そして時々、体の感覚を感じたり、呼吸とコネクトしたりしていますが、常に自分の中に意識を向けておきます。
一般的にダンサーが陥りやすい罠が、踊っている時(練習中)に「視覚」ばかりに偏ってしまうことです。
鏡、鏡、鏡
もちろん練習する上でとても便利だし、必要なこともありますが、これに頼り過ぎていませんか?
この「感覚」ばかりを使って練習していると内側の充実感はさほど得られませんし、いざ鏡のない場所で踊ると方向や自分のやっていることがよく分からないというような状況になりかねません。
これを書きながら今また気づいたことがあります。
ああ、そういうことでもあったのか、、
鏡、鏡、鏡
はかつて私も同じでした。
いつもいつも「視覚」ばかり使ってました。
だからよ‼️だからです。
以前書いた記事の中で言及したのですが、昔はステージで踊っていても常に視覚がクリアでホール後ろの方まではっきりと見えてたのよ。
だって、「それ」をスタジオでいつも練習してたのですから。視覚ばかりを使って踊ることを。
それが変わった転機が以前書いたヨガですが、ヨガを始めて私ビックリしたんです。
10年以上ダンスを踊っていたのに、これまでこんなに「内側が空っぽな状態」で踊っていたのか、、と。
ヨガの練習は鏡を見ずに、ただ自分の体に意識を向けて行います。呼吸や体の状態に意識を向けながら。
このヨガの練習は指導面でも、大きな変化をもたらせました。自分が何をしているか、体をどうやって使っているか「気づいている」状態で踊っているので、生徒さんに的確なキューもアドバイスも出来る様になりました。
昔はよく、自分は出来るんだけど、生徒さん達が何かおかしい、何か違う、というときも、じゃあ何が違うのかよく
分からなかったのです。
自分も無意識で踊ってるからね。
自分が何をしているか、「気づいて」いないのです。
今は自分が何をしているのかちゃんと「気づいて」いるし、もともと「視覚」は得意なので、見ると何がどうなってるんだか分かることが多いので、アドバイスもできるし、体の使い方に関しては一般的には教えられないようなこともお伝えできてると思います。だって自分が何をしてるか気づいてますから☺️
でもだからと言っても上達に一番必要なのは生徒さん自身の「気づき」と努力です。
今回の記事をまとめると
踊っているときは
耳ダンボで聴覚を最大に使い
時々、
体の感覚や呼吸を味わっています。
ダンサーの落とし穴は
「鏡・視覚ばかりを使うこと」
私が一番大切だと思っているポイントは、
ちゃんと意識を自分の内側に向け、自分自身と繋がり続けることです。これが習慣になると、練習の時間の質がぐっと上がります🌿
多くの生徒さんは、お仕事が終わってから夜のレッスンに来てくれています。
一日中、外側の世界、自分の外側で起こっていることに多くの意識を向け、時間を費やし、対応して過ごしてきたのだから、スタジオに来たら是非自分の時間を過ごしてください。
It's your time!!!
あなたの時間
あなたの人生
です。
外側に翻弄され続けてる時間はモッタイナイのです🌱