Emaのブログ

広島・東広島でオリエンタルベリーダンス レッスン開催してます。ホームページはraks-ema.com

Sultanahについて(タラブ)

この前の記事で少し触れた「タラブ」についてです。

raks-ema.hatenablog.com

 

私たちの業界でパフォーマンス中にある状態に至った状態を「タラブ」と言います。

それは、

恍惚感

高揚感

エクスタシー

の状態などと言われています。

 

エジプトの専門家によるとこれらは神様からのギフトとされ、私たちがコントロールできるものではないと言われています。しかしながら私たちは「Sultanah」を学ぶことにより、自身の内側から溢れでるような踊りを体現しタラブへ導くことも可能となっています。

 

というのは、近年名古屋のアマーニさんとともに日本へ何度かお招きしているサハラ・サイーダから学んだことです。

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サハラとエジプトのアスワンにて。JtEの卒業式

 

では、この「Sultanah」とはなんでしょう?

 

Sultanahとは、個々がこの恍惚とした状態になっていることを指します。

例えば、ダンサーだけ、ミュージシャンだけ。歌手だけ等。

この状態はこの前の記事で触れた、スポーツ選手などが言うフロー、ゾーンなどとほぼ同じではないかと私は思っています。

 

そして、「タラブ」とは、私たち踊り手だったら、ダンサー、演奏しているミュージシャン、会場のお客様も含め、その会場にいる全ての人がその状態になっていることを指します。

 

※これはサハラ・サイーダに学んだことですが、一般的には「Sultanah」の状態をタラブと呼んでいる気がします。(ダンサーだけがその状態になっている状態)

 

そして、ワークショップのタイトルなどでもよく目にします。

・タラブソング

だいたいはウンム・カルスームなどクラシカルなものだったり、ロマンティックな歌もののことを指します。そしてそれの振付のワークショップということが一般的です。

 

話を戻します。

 

前述した

私たちは「Sultanah」を学ぶことにより、タラブへ導くことが可能となります。

についてです。

 

まず前提として「Sultanah」が起こらなければ、タラブも起こらないということがあります。

 

ではダンサーが「Sultanah」を引き起こすために何をしたらいいのか?

 

頭で考えなくて体が勝手に動くくらい練習

 

とサハラから教わりました。

それは本当によくわかります。

 

パフォーマンス中の最大の敵は私は「思考」だと思っています。(by Ema)

思考をいかに働かせないかが、私の中のいいパフォーマンスの鍵。思考がグルグルしちゃった時の自分の満足度はとにかく低い!

 

なので、「頭で考えなくても体が勝手に動くくらい練習」はすごく納得。

 

あとは、即興で踊れること、生演奏で踊ること、自分が反応しやすいマカームなどを知ることが重要と教わったと思います。他にも色々と聞いたと思うんだけど、人にそれを教えようとは思ってなかったからあまり覚えてないの、、、

でも、さっきの練習のポイントが一番大きかった気がする。

 

あとは、私はこの前記事で書いた「今に集中」目の前のことだけで集中して、普段から過ごすことが大切だと思います。

 

そうやって思考オフのスイッチを持つ練習を普段からしていると、ステージに立った瞬間から思考オフにしてただその瞬間に没頭し踊れる様になれるの。

 

 まとめ

 

Sultanahとは?

 

個々がパフォーマンス中に

恍惚感

高揚感

エクスタシー

の状態に至った状態。

 

そして、その状態は適切な練習で導くことができる。

 

今度また「タラブ」について書きます。

 

いっぱいネタはあるんだけど、こう言うの言葉を選びながら書き始めると本当に時間があっという間、、、今も2時間くらい経過しております。